ぼくがうまれてきたのはね

この絵本は、ペットロスに苦しむあなたに読んでもらいたいです。

これは白い犬が、死ぬ間際にママとの楽しかった生活をふりかえりながら、ママに感謝のことばを伝えるお話です。

説明文もなくとても簡単なことばで綴られていますが、ことばの一つ一つが心の中であたたまってとけていきます。

「もういーっぱいたのしんだから なんのこうかいもないんだ」
ペットロスに苦しむあなたにとってペットが死ぬ間際は、辛そうに横たわる姿を見て、元気だった日々を想いながら
後悔の涙を流すとても長い時間です。
その子がこんなことを言ってくれたらどれだけ救われるでしょう。

私自身、ずっと一緒だったペットが 3 年前に亡くなりました。いまだに後悔が混じった涙が出てきます。
この白い犬は、亡くなったペットの代弁をしているかのように話しかけてくれます。
ことばが少ないので、「読む」というよりは「見る」感覚に近いからかもしれません。

子ども向けの絵本とは思えない、むしろ大人向けのものといっていいと思います。
単純な線で描かれた犬なので、より感情移入しやすいのでしょう。

「またね ! 」と絵本の最後に青空の雲の上でほほ笑んでいる白い犬を見て、冬の澄みきった青空の中、
亡くなったあの子を探したくなりました。