12月になって、街のあちこちがクリスマスに染まってくると読みたくなる一冊だと思います。
タイトルのとおり、うさこちゃんがサンタクロースにお願いをするお話です。
うさこちゃんのお願いは「あかちゃん、ください」です。
兄弟が欲しいうさこちゃんはサンタさんに赤ちゃんをお願いします。
もちろん、うさぎのサンタさんはそのお願いを叶えてあげることができないわけですが、うさぎのサンタさんは、ほかの動物のサンタさんに相談し、ほかの動物のサンタさんたちは、みんな、ほんとうに真剣に考えてくれるのです。
どうしても叶えてあげられないという結論になるサンタさんたち。
うさぎのサンタさんは、うさこちゃんに赤ちゃんを上げられない理由を真剣に、優しく、説明してあげようとします。
クリスマスの日、うさこちゃんのお母さんが、うさこちゃんに教えてあげます。
お母さんのおなかの中には赤ちゃんがいる!うさこちゃんの本当のサンタさんはお母さんだったという、ほっこりする結末がなんとも言えません。
大人になっても、子供のころに読んでもらった思い出が忘れられない1冊ですが、サンタさんという存在そして、優しいタッチで描いてある、動物たちの絵が、大人になっても引く寄せられる理由の1つかもしれません。
うさこのサンタクロース
