「目が見えない人ってどんな世界で生きているんだろう」というのが無理なく自然に理解できる絵本です。
むしろ、「目が見えない人の世界」に興味津々になってしまいます。
説得されてる感が全くなく、しかも読み進めていくうちに「目が見えないって可愛そうだよね?」という視点から「目が見えないってなんだか面白そうじゃない?」という視点にシフトしていくんです。
目が見えないという障害を個性、特徴と捉え、そこから、人間は一人一人違う、と発展します。
その違いをどう捉え受け入れて、個性の違う人とどんな風に付き合っていったらいいのか、というようにストーリーが進んでいきます。
なので、先生やクラスメートなど、家族以外の人とのかかわりが増えてきたお子さんと一緒に読むのもオススメです。
年齢層は、幼稚園児から小学校中学年ぐらいまで幅広く楽しめる絵本です。
筆者の息子は3歳のときは絵を見て楽しんでいる程度でしたが、6歳になると目を隠して部屋を歩いてみたり手で物を触ってみたりしていました。
このように年齢によって感じ方や考え方が成長するのを親としても実感できると思います。
可愛らしい個性豊かな宇宙人が出てくるので、3歳ぐらいのお子さんでも面白く読んでいけると思います。
みえるとかみえないとか
